STORY

vol.08

二条 小屋

二条城の近くにある二条小屋は、京都の時代を超えた魅力を体現しています。
駐車場の奥にびっそりと仲む築80年の古民家を改装した店内は、まるでジプリ映画の中に迷い込んだかのよう。小さな店内では、レコードからジャズが流れる中、人々が静かに行み、隅々にまで目を奪われるディテールが散りばめられています。

西来昭洋さんが淹れる一杯のコーヒーもまた、まるで職人の仕事を見ているよう。
カウンターに立つと、コーヒーを淹れる工程が目の前で展開されます。一つ一つそれぞれの物語を持つカップのセレクションも、その体験を豊かにし、中には「金継ぎ」修理が施されたものもあります。

西来さんのリズミカルで自然な動作は、一杯一杯に敬意と献身が込められ、ドリップの瞬間はまるで儀式のようにも感じられます。

この場所ではコーヒーを飲むたびに、コーヒー作りに欠かせない心遣いを優しく思い出させてくれます。初めての訪問でも、常連でも、コーヒーとお客様の両方に対する謙虚な姿勢はその魅力を失うことがありません。二条小屋は京都の小さな驚きの一つです。

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